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消化管粘膜下腫瘍の診断と治療
(EUS-FNAと切開生検)

粘膜下腫瘍とは

ポリープやがんは上皮性腫瘍と言われ、粘膜から発生します。一方、粘膜下腫瘍は粘膜の下(粘膜下層、粘膜筋板、筋層)より発生します。治療の必要のない良性の腫瘍もあれば、治療を必要とする悪性の腫瘍もあります。
良性腫瘍としては脂肪腫、筋腫などがあります。悪性の腫瘍としてはGIST、肉腫、悪性リンパ腫などがあります。

粘膜下腫瘍の診断

ポリープやがんなどの上皮性腫瘍であれば通常の胃カメラで組織を採取し、診断確定することができますが、粘膜下腫瘍の場合は通常の胃カメラでは組織採取できないため診断を確定することができません。
また粘膜下腫瘍の場合、腫瘍を胃カメラで直接観察することができないため、超音波内視鏡(Endoscopic ultrasonography : EUS)で検査します。EUSとは胃カメラに超音波を出す装置がついたもので、組織の構造が変化する部位で、音波が跳ね返ってくる現象(エコー)を利用して、跳ね返りの強さや部位を画像として映し出すことで、粘膜の下の構造、腫瘍を詳しく調べることができます。通常の胃カメラの検査より時間がかかるため、鎮静剤を使用して、眠っている間に検査を行うようにしています。
どのような腫瘍かを正確に診断するためには、粘膜の下にある腫瘍から組織を採取しなければならないわけですが、当科では超音波内視鏡下穿刺吸引生検(Endoscopic ultrasound – guided fine needle aspiration biopsy:EUS-FNAB)あるいは粘膜切開生検法を行い診断を行っております。

EUS-FNAB

EUS-FNAB専用の胃カメラを使用し、超音波で粘膜下腫瘍を視認しながら、針を刺して腫瘍の細胞を採取する方法です。

膜切開生検法

胃カメラ中に、粘膜下腫瘍の表面を覆っている粘膜を電気メスで少し切開し、腫瘍を露出させた上で細胞を採取する方法です。切開した部分はクリップで閉じて、出血がおさまっていることを確認し終了とします。

粘膜下腫瘍の治療

各種検査にて悪性と診断されたものや、悪性を疑うもの、腫瘍が理由で症状がある場合は手術で切除します。切除の必要がなく、経過観察する場合は1年に1~2回、EUSを含む胃カメラやCT検査などを行います。

患者さんへ

粘膜下腫瘍は普段聞きなれない病名で心配なされるかと思います。ほとんどは定期的な検査のみで切除などの治療が必要となりませんが、中には切除が必要となるような腫瘍もあります。
当院ではEUSなどで腫瘍を詳細に調べ、必要があればEUS-FNABや粘膜切開生検法で確定診断をつけて、切除が必要な腫瘍か経過観察のみで良い腫瘍であるかを判断するようにしております。セカンドオピニオンもおこなっておりますので、お気軽に当科に御相談ください。

※お電話やメールのみによるご相談は
お受けしておりませんので予めご了承ください

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