患者さんへ診察内容/
専門分野

過敏性腸症候群の診断と治療

朝起きてすぐ、または出かける前に激しい腹痛を伴い下痢をすることはありませんか?
電車の中で急に便意を感じたり、大事な会議の前にトイレの回数が多くなったりすることはありませんか?
ウサギのフンのようなコロコロした便であったり、なんとなくお腹が不快であったりすることはありませんか?
これらの症状は過敏性症候群である可能性があります。
国際的に現在もっとも使われているRome IIIの診断基準は、腹痛あるいは腹部不快感(腹痛とはいえない不愉快な感覚)が最近3か月のなかの1か月につき少なくとも3日以上を占め、

  1. 排便によって改善する
  2. 排便頻度の変化で始まる
  3. 便形状の変化で始まる
  4. 上記1~3のうちの2項目以上の特徴を示す

と、されています。
約10人に1人が過敏性腸症候群といわれており、男性よりも女性にやや多いといわれています。ストレスと大きく関係しているとされており、近年、急性胃腸炎にかかった後に過敏性腸症候群へ移行することもわかりました。
過敏性腸症候群は日常生活の質を著しく低下させます。過敏性腸症候群の治療は、食事指導や生活習慣の改善と消化管機能調節薬やプロバイオティクスを最初に用います。便秘型の症例では粘膜上皮機能変容薬を、下痢型には5-HT3拮抗薬を用います。これまで男性でしか使えなかったのですが、2015年4月28日に薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会で承認され、女性にも使用できることになりました。下痢型の過敏性腸症候群で苦しんでおられた女性には朗報といえるでしょう。
これらのお薬で治療効果が十分ではない方には中枢機能の調節を含む治療を行います。ストレスや心理的に異常な状態なら抗不安薬などの処方を考慮します。これらの関与が乏しい場合は必要に応じた臨床検査(大腸の粘膜生検や小腸内視鏡検査)を考慮していきます。
この病気の治療で一番大事なのは、良好な患者—医師関係をつくることです。もしこのような症状にあてはまると思ったら当科を受診してください。

患者さんへ

過敏性腸症候群は、現代社会において決して珍しい病気ではありません。一方で、症状があっても恥ずかしくて言えない、或いは、この症状は自分だけではないのかと一人で悩まれている方もたくさんおられるかもしれません。
私たちは患者さん一人一人にあった治療法を一緒に見つけるお手伝いをさせて頂きたいと思います。最初の第一歩となる病院への受診をまずは頑張りましょう。そして一緒に治療法をみつけていきましょう。

※お電話やメールのみによるご相談は
お受けしておりませんので予めご了承ください

▲ ページトップへ
links