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十二指腸腫瘍に対する内視鏡治療

膵液と胆汁は十二指腸から分泌されます。膵液と胆汁は消化液であり消化吸収に重要な役割を果たしています。しかし、十二指腸腫瘍に対する内視鏡治療に際しては、この消化液が問題となることがあります。通常、内視鏡治療は粘膜と粘膜下層を切除し、切除した病変は内視鏡から出る鉗子で把持して口から取り出します。病変を切除した部位は粘膜が欠損しますので潰瘍となります。
この治療後の潰瘍に消化液の影響がおよぶと遅発性穿孔という消化管に穴の開いた状態となることがあります。早期胃がんに対する内視鏡治療後潰瘍に遅発性穿孔が起こる確率は1000人に1人程度とされています。
しかし、十二指腸腫瘍においては内視鏡治療中の穿孔率が約9.3%、遅発性穿孔が3.1%と早期胃がんよりもリスクが高いと報告されています。ひとたび遅発性穿孔を来した場合には消化液が腹腔内に漏れ出ることにより重篤な腹膜炎が起こり、その治療のために緊急手術や長期入院が必要になることがあります。

当院では十二指腸腫瘍に対して内視鏡治療を施行する場合は消化管穿孔に対応するため外科と十分に連携をとりながら行っています。病変が大きい場合には内視鏡治療の際に穿孔を来す可能性を考慮し速やかに腹腔鏡下に縫縮できる状況で施行しています。

患者さんへ

十二指腸腫瘍に対する内視鏡治療は個々の病変の場所や大きさ、患者さんの既往歴や合併症の有無などを考慮し、適応を判断しています。
十二指腸に病変を指摘された場合には資料(紹介状)を持参の上、当科外来を受診ください。

※お電話やメールのみによるご相談は
お受けしておりませんので予めご了承ください

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